もちろんそうだが、彼はそれでも葉辰を信じることを選んだ。
彼の命は葉辰から与えられたものだ。信じない理由などあるだろうか?
そして今、葉辰は脳内に強力な情報の流れを感じ、術を破る方法が極めて明確になった!
10秒後、葉辰は突然手を伸ばし、五本の指を広げた!
周囲の百種類以上の薬材が一斉に彼の周りに浮かび上がった!
「破霊重凝決!開!」
一声怒鳴ると、それらの薬材は突然加速し、丹鼎へと向かった!
さらに丹鼎の上で激しく衝突した!
「ゴロゴロ!」
強力な気の波が渦巻き、いくつかの薬材はその場で粉々になり、段懐安の体の上に舞い落ちた。
すぐに、段懐安の体は百種類以上の薬材の粉末に包まれ、まるで雪だるまのようになった。
葉辰は目を細め、もはや躊躇わず、自身の全ての力を集中させた!
「師匠、少し苦しいかもしれませんが、耐えてください!」
葉辰はそう言うと、片手を空け、直接精血を一滴絞り出し、その精血を段懐安の眉間に射った!
轟々と鳴る雷電、炎、霊気が瞬時に包み込んだ!
段懐安の顔には歪みが現れ、さらに苦痛の色が浮かんだ。
次の瞬間、葉辰はいくつかの霊石を取り出し、一斉に放った!
丹鼎の十二の方位に落ち、霊石の霊気が爆発し、十二の光の柱が天に向かって伸びた!
洞窟全体が揺れ始めた!
まるでいつ崩壊してもおかしくないようだった!
葉辰は次に来ることが非常に重要だと知っていた。彼は少しも油断できず、目を閉じ、五本の指で掴むと、段懐安の体が直接開かれた!
丹鼎の上に浮かび上がった!
さらには仰向けになった!
不滅の火は確かに丹鼎を飲み込んでいたが、段懐安に近づく気配はまったくなかった。
それだけでなく、段懐安の丹田の場所で、一筋の黒い光が閃いた!
かすかに黒い符文が映し出されていた。
「弟子よ、あの黒い符文こそが上古の邪術だ。これは非常に邪悪なもので、お前の今の力ではとても破ることはできない!」
「しかもそれは一度危険を察知すると、段懐安の体を自爆させるよう導く。そうなれば師匠の段懐安が危険なだけでなく、お前も生きて出ることはできなくなる!」
「私がお前に与えたこの力は、おそらく3分間持つだろう。この3分間で、必ず黒い符文を破らなければならない!」
葉辰はうなずいた。「はい!」