030 マシューのリビングルーム(下)(6K)_4

「え?さっきあのスタイルの良いお姉さんは窓から出て行ったの?」

シーバは疑問に思う。

マシューは笑って説明した:"彼女はドルイドです。"

「そうなのね……」

シーバは両手を背中に組み、珍しく少し恥ずかしそうな表情を浮かべた。

「マシュー、私今日は、救命の恩返しをしに来ました。」

マシューはびっくりした。

「もうお礼を言ったじゃないか?」

彼は心の中で、「次にシーバが訪ねて来た時に断る言葉を考えていた。

しかし、次の瞬間。

シーバは素早く後ろから小さな精巧なバッグを取り出し、マシューに渡した。

「前回は口頭でお礼を言ったけれど、今回はプレゼントを持ってきたのよ。」

シーバの目はキラキラ輝いている。

「断らないでくれるでしょう?」

マシューは手にしたそのバッグをじっと見つめ、断る言葉がどうしても出てこない!

……

「スーパーバージョンのサイレントバッグ:ショートカットバー12スロット/基本保存スペース5立方/ゼロ荷重/移動速度アップ

……

付属の魔法:クッキー術(毎日食事として10個のクッキーを自動生成します)」

……

「これはいくらするの?」

マシューの声はかすれ気味に聞こえた。

「1400枚の金貨。」シーバは笑顔で「これで私が15歳までにためたお小遣いを使い果たしましたが、大丈夫です。もうすぐ私は16歳になりますし、父が私に大金のお小遣いをくれますから。」

「受け取れない、これは高すぎる。」

マシューの顔は苦悩で歪んだ。

「私の命は1400枚の金貨よりもずっと価値があるわ!」とシーバはにっこり笑った。

「それにもう買っちゃったし、ローリングストーンズタウンの状況も知ってるでしょう。ここには魔法使いなんてほとんどいない、他の人が使えないんだから、受け取って!」

マシューの顔は困り果てていた。

キッチンから急に影が現れ、バッグを奪い取った。

「私が代わりに受け取るわ!」

ペギーが大声で言った。

マシューは彼女をにらんだ。

「君が彼女に僕がもっと良いバッグがほしいって言ったのか?」

ペギーは肩をすくめた。