031 タワースピリット_2

“油断しすぎてるのか?それもありだね、マシュー。ずいぶんと便宜に乗るようになったな。マジックエレベーターが加速するかどうか、君たちが直接命じる必要があるとでも思ってるのか?でも、私は史上最偉大なタワースピリットだ。私が誰かって?坩堝ハウスの王さ!手加減を知らないと、君の代わりにエレベーターを加速させてやるよ!”

マシューはエレベーターのハンドルを掴む。“準備はできた。”

タワースピリットの声はすぐに邪悪で幽霊のようになった。

“本当に準備できたのか?”

“ヘヘヘ、マシュー、私が加速するぞ……”

マシューは目を閉じ、ハンドルを強く握った。

“怖がらなくていいよ、私は優しくするから、マシュー…本当に加速するぞ。”

タワースピリットはまだ威嚇していた。

マシューは突然目を開けた。

“やっと怖くなったか、マシュー?”タワースピリットは得意げだ。

マシューは手を離し、エレベーターのドアを見た。

“最上階、着いた。”

ドアがすぐに開いた。

マシューは一歩踏み込んだ。

坩堝ハウスの最上階は一面の空地だった。

頭上は無限の星空。

広々とした場所上。

3メートル以上の巨大な、全身が粘土で構成され、大げさなサイズのスーツを着た造形体が、マシューに向かって歩いてきた。

它の態度は、悪戯が失敗しても怒ったりはしていない。

むしろマシューに礼儀正しく挨拶してみせた。

“おはよう、マシュー。坩堝ハウスへようこそ。あなたの謙虚な僕、タワースピリット177がお手伝いさせていただきます。”

しかし、マシューはその前で大見得を切るつもりはない。

知っての通り、目の前のこの困った性格を持つ、配偶者を切望し、孤独に耐えかねている造形体は、23の職業レベルを有しているのだ!

彼は人類王国で知られる都市国家領域の中では、唯一の伝説的な造形体と言われている。

マシューの最強のボーンドラゴンは、彼の前では一撃で消えるだけだ。

“尊敬する177さん。”

マシューは直截了当に言った。

“2つの方向の書籍を探し、借りたいと思っています。”

“キーワード。”

仕事モードに入った177は簡潔に話した。