032 邪悪の誕生_3

……

夜が来て、すべてが静まり返った。

その日の瞑想を終えたマシューが扉を開けて出た。

外は月明かりが鮮やかだった。

イーライは遠くのオークの下に座り、ぼんやりと月を見つめていた。

マシューは彼に挨拶しなかった。

直接北西方向へ歩き始めた。

しかし、すぐに。

彼の背後から足音が聞こえてきた。

「こんな深夜に何するつもり?死霊魔道士」

イーライが遠くから問いかけた。

「ちょっとした私的な事情」

マシューは簡潔に答えた:

「ついてこない方が良い」

言葉が出た瞬間。

イーライはさらに興味を持ったようだ。

彼は素早くついて行き、マシューと並んだ:

「一体何の悪事を隠してるんだ?」

マシューが彼を見て言った:

「何か隠す必要のあることではない。ただ、ドルイドの前でゾンビを呼び出すのは多少冒涜的かもしれない」

それを聞いたイーライの最初の反応は「お前はすでに私の目の前でサマンサに冒涜的なことをした!」

その後、彼はマシューが何をしようとしているのか理解した。

「オークの森でゾンビを召喚するつもりか?」

イーライの眼角にある怒りが再び顔を覗かせる:

「ここは自然の領域、汚染されてはならない聖地だ!」

マシューは落ち着いて答えた:

「それが汚染だとするなら、私は大自然をほぼ破壊しきったことになるだろう」

イーライのこめかみがゴクゴクと動き、彼は怒りを抑えつつマシューを見つめた:

「それなら、私があなたの邪悪な儀式を強引に止めることは恐れないのか?」

マシューは意味深な表情で彼を見つめた:

「ここは私の領域だ、馬鹿な真似は控えてくれ、イーライ」

彼はそう言うとスケルトン寮の場所に向かった。

そして蓋を開け。

外へと遺体を運び出し始めた。

イーライは陰気な表情でその一部始終を見守っていた。

彼は知っていた。表面上、マシューはたったの2次だが、オークドメインの加護の下では自分には勝算が少ない。;