045 戦局の変化_1

……

フェロリウスが竜威を持って登場した。

瞬時に先頭を走って間もないドッグヘッドとハイエナマンを震え上がらせた。

骨だけの翼を少しだけ開くと、ボーンドラゴンの白い骨の颈脖が空中で急に一回転し、次の瞬間、その下顎が突然開き、胸腔から太い黒煙がわき出してきた——

ドラゴンの息!

混じった猛毒と強酸の負のエネルギーが錐形に噴射された。

ボーンドラゴンの正面にある扇形の範囲が黒煙で覆われた。

一番前にいた地下生物たちは、悲鳴を上げるチャンスもなく、恐ろしい吐息によって殺され、相手が慌てて退く間をついて、それは適切に前進して一機会を殺した。

ボン!

フェロリウスの小山のような体が荒地を転がった。

地面にはたちまち数十体の地下生物の死体が現れた。

登場早々にして戦闘力抜群の成果を上げたこの奴は、しかし戦功を貪ることは無く、敵の大部隊は尻尾を巻いて逃げているのを見ると、むしろ慎重に原地で待機し、頭部だけがマシューを睨み、得意の仕事が終らない様子を見せた。

この行動はちょうどマシューの考えに合致していた。

ボーンドラゴンを使って弱い相手を一掃するのは絶対に有効だ。

しかし、敵陣の奥には近接戦闘が無敵のような邪術師と新たに参加した南方の四人組がいて、彼らのレベルはボーンドラゴンとほとんど変わらず、無謀に突撃すると強制的に撤退させられるリスクもある。

「除名文書がなくなったからこそ、戦局を長引かせれば、我々にとって有利になるだけだ。」

マシューの考えは明確だ。

ここはローリングストーンズタウン、自分たちの本拠地で、両者の戦いが長引けば長引くほど、地表に散らばる死体が多くなり、死霊魔道士の力を引き出すのに有利だ。

それで彼はゼラと素早く話し合った。

そして、騎士たちはゆっくりとオークの森の方へと陣形を引き締めていった。

全員が敵軍の動きを密接に監視していた。

……

洞窟の出口。

数百の地下生物がボーンドラゴンに恐れおののき、頭のないハエのようにバラバラに逃げ惑っていた。身体が弱い者の中には、逃げる途中で仲間に踏みつけられ死んでしまった者もいた。

この光景を見て。

天災教団の数人は果断に行動に出た。