166 ダークエクリプスジュエル

……

マシューの心に戦意が沸き起こった。

しかし、古い骨竜に直面しても、彼は依然として細心で慎重な態度を保っていた。

マーガレットの戦闘スタイルがあれほど大胆なのは、彼女には資本があるからだ。

しかしマシューは自分がまだ遠く及ばないことを知っていた。

特に召喚物を使わない状況では——死霊魔道士のほとんどの戦力は絶えず湧き出る不死者の大軍から来ている。

もちろん彼も不死者で古い骨竜を圧倒して倒せるが、それでは実戦訓練の意義を失ってしまう。

マシューは疾走ポーションを取り出して三分の一を飲み、「足の裏に油を塗る」を使ってからしっかりとした足取りで古い骨竜に向かって歩き出した。

このような骨竜の体型の敵に対しては、飛行術ができないとかなり厄介だ。

マジックカーペットや飛行箒は戦時使用のニーズを満たせない。比較すると、自身の移動速度が戦闘中のもっとも重要な要素だ。

マシューは数歩歩いたばかりだった。

後ろからチビビの殷切な低吟が聞こえてきた。

彼は震える身体で地面から立ち上がり、契約から来る請戦の意図を示したが、マシューに断固拒否された。

「よく休んでね。」

「休みが取れたら、君は王になるよ。」

マシューは優しく慰めた。

遠くで。

古い骨竜の目には嫉妬の光が一瞬ひらめいた。

彼は空中のマーガレットの小さな姿を見つめ、今日自分が何があっても逃げられないことを知っていた。

一生怯えていた。

煙が消え去ろうとしているこの瞬間に、彼はついに激しい戦意を燃やし始めた。

「そうだな。」

「本当に一度戦うべきだ!」

「一生のびのびと過ごしたり、人と争わないで、一体何を得たのだろう?」

「生まれてこのかた、私は運の悪い奴だった、竜の生き様は和を尊ぶものもし私が高等な不死者でなければ、おそらくこの人生を他人の隷属と虐待の中で過ごしただろう。」

「しかしそうであっても、どこが良くなるのだろうか?」

「私はあまりにも多くの王を見てきた。彼らは初めは私よりも劣っていたが、彼らの中には私よりも才能がある者や、私よりも賢い者、私よりも勇気がある者がいた。」

「長く生きれば、人と争わなくても王になれると思っていたが、結局は……」

「それでも一戦しないといけないんだ!」