165 マーガレットの実戦教育_3

彼の目の前に狭い平面の通路が突然開いた!

「早く彼を止めろ!」

ファラオが厳しい声で叫んだ。

しかし、彼らが気づいたのは少し遅かった。

二人の人間が通路から出てきて、フェロリウスの前に来た。

彼らは瀕死のボーンドラゴンを少し慰めてから、こちらに振り向いた。

彼らの目には敵意が満ちていた。

ファラオは先制攻撃をかけた、怒りの声をあげて:

「フェロリウス、お前は王位継承者として、人間と結託するとは何事だ?」

「魔法使い、ここはお前たちが来る場所ではない、ここは不死者の領域であり、人間の物質界ではない!」

「すぐに去らないなら、すべての不死の王が連合して、お前たちを追放するだろう!」

マシューは溢れんばかりの戦意を必死に押さえ、冷たく答えた:

「チビビは僕のペットだ、君たちが彼をいじめる前に、僕の報復を覚悟していたはずだよね?」

チビビはそれを聞くと。

すぐに涙をぼろぼろとこぼすように泣き出した。

ファラオはすぐさま表情を変えて言った:

「どんな召喚物だ?」

「私には知る由もない!」

おそらく渇望のポーションの影響で、マシューは胸の怒りがどっと燃え上がった:

「あなた方は僕の契約を遮る奇物を試みたのに、知る由もないとは?」

こう言って。

彼は顔を赤くしてマーガレットに向かって:

「もう我慢できない。」

マーガレットは軽く彼の額を弾いて:

「私が何も言わなければ、ずっと我慢するしかない。」

「よく見て、よく学んで!」

「マーガレットの実戦指導の第一課は、敵と無駄話をしないことだ!」

こう言って。

彼女の体は急に浮き上がり、素早くファラオへと飛んでいった!

同時に。

彼女の目には大量の魔法文字が輝き出した。

……

「提示:あなたはマーガレットが‘飛行術’(魔法を能力化)を使ったのを観察した

マーガレットは‘敵の洞察’(魔法を能力化)を使った

あなたの戦闘経験+9(渇望のポーション強化)」

……

「黒闇ファラオ、レベル20、不死の王テンプレート、包帯を食べる能力が満開だと?

なるほど、包帯を食べて経験を積み上げてきたわけか。

体全体でわずか20の能力しか持っていない。

使える魔法も多くない。

マシュー君、これはレベルだけが高い奴相手には強く出ろ。

経験の浅い者は君を凄いと思うだろう。