190 冥界使者

墓地で昼食をとった後。

マシューはオリーに乗ってひそかに南方へ飛び立った。

ペガサスは昼間に隠密性に優れた能力を持っている。

これにより、マシューは旅の際に大きな安心感を得ることができる。

オリーの速度は非常に速い。

ほどなくして。

彼は南方境界に近い貿易ステーションを目にした。

しかし、現在の貿易ステーションは以前マシューが見たものとは全く異なる様子だった。

以前の秩序ある状況は完全に失われていた。

マシューは貿易ステーション周辺で大量の避難民の群れを目撃した。

これらの人々は周辺にキャンプやテントを立て、貿易ステーションを隙間なく囲んでいた。

やはり少し北側の道路でも。

マシューは臨時の関所を見つけただけでなく。

さらに多くの防衛隊の人々がパトロールしているのを目にした。

戦争が周辺の領地に与えた影響は実に大きいと言わざるを得ない。

これらの避難民の多くは南方の金色の疲労野から来ており、後者は赤土山の軍隊による蹂躙を受けた後、人間のプルガトリーと化し、その状況は目を覆いたくなるほど悲惨と言われている。

その土地に留まる勇気を持つ者はもう誰もいない。

特筆すべき点として。

マシューは南貿易ステーションに資産を持つ商人たちの中で、ハワードを筆頭として彼らが難民キャンプを組織し建設したことを耳にした。聞くところでは、このキャンプのために彼らは5人委員会に少なくない金額を要求したそうだ。

マシューが空から見下ろすと。

いわゆる難民キャンプは実際にはほんの少しの人間しか収容できず、多くの人々が周辺に密集していて、最も基本的な生存要求すら満たされていなかった。

そのやせこけた難民たちの姿を見て、マシューの心もまた感慨深さで満ちていた。

彼は突然ゼラがなぜ夜通し仕事をしているかを理解した。

「ローリングストーンズタウンの領地ではこれほど多くの人々は養えない。」

マシューの頭の中にリトルパトンが言った言葉が突然浮かび。

その心は陰鬱さをほんの少し垣間見ることとなる。

彼は南貿易ステーションの上方に長く留まることなく。

さらに南へ飛び去った。

金色の疲労野の境内に入った。

マシューは道路に沿って飛行しながら、以前は住民のいた村や集落をあちこち探索した。

しかし、この土地にはただの静寂しか残されていなかった。