193 巨人の体と自然に問いかける_2

「前回、妖精の花の庭の最も危険な場所が後庭だと言っていなかったか?」

マシューが尋ねた。

ルルは少し怯えながら小さくうなずいた。

「そうよ、ここが後庭だってこと、今になって気付いたの。」

「ここには好戦的な妖精がたくさんいるって聞いたことがあるし、狩人がこの花の庭で最も頻繁にハラスメントする場所でもあるの。氷雪の女王がまだここにいた頃から、既に一部が侵食されていたらしいわ。」

「マシュー、どうしてここに来たの? もう戻りましょうよ……」

ルルが話し終えたところで。

二人の背後から粗い摩擦音が聞こえてきた。マシューが振り返ると、ホークフェイスが虚空の中から歩いて出てきたところだった。

彼は歩きながら周囲の空気を無理にかき分け、怨嗟の込められた目で睨みつけていた:

「警告したはずだ、ここは通行禁止だ!」

「どうして規則を守らないのだ?」

「規則を守らない者は、死ぬしかない!」

パンッという鋭い破裂音が響き渡った。

ホークフェイスは一気に前方へ猛突進し、領域の壁を突破しそうな勢いで二人に迫ってきた。

ルルは怯えて叫び声を上げながら隠れた。

しかしマシューは彼を恐れることはなかった。

以前、領域内で形体を持たない状態だった彼は、敵と正面から戦うことが難しかったが、今は可愛らしい妖精のプリンセスの形態を持っているため、行動の余地が生まれていたのだ!

その時。

マシューは手に持っている魔法の杖を持ち上げ、ホークフェイスに向けて「スピリットピアズ」を放った!

スピリットピアズは自然に呪文を唱える能力に属しており、「プリンセスの杖」の強力な属性補正を受けている。

ホークフェイスは不意を突かれて攻撃を受けた。

その瞬間、彼は悲鳴を上げ、両手で頭を激しく抱え込んだ。

マシューは彼が猛烈な頭痛に苦しんでいるのを感じ取り、勢いに乗じてさらに追撃しようとした。その時、隠れていたルルもマシューが優勢に立つのを見て、勇気を持って魔法を使い始めた。

真の妖精のプリンセスであるルルは、マシューよりはるかに多くの魔術を扱うことができる。

「『岩石の拳』!」

ルルは快活に叫んだ。

瞬時に岩石でできた巨大な拳が空から降りてきて、ホークフェイスの頭を激しく叩きつけた。

その結果、ホークフェイスの頭痛は単なる激痛では済まず。