196 ブラックドラゴンの災害、レベルアップ!_4

「戦争が、本当に始まるんだ。」

マシューは重い気持ちで地面へと戻った。

目をやると、皆がレイガを支えながら歩いている。彼の顔色は非常に青白く、ブラックドラゴンの尾で叩かれた衝撃はかなりのものだったようだ。

それでもレイガは無理やり軽い態度を装って言った:

「俺はそこまで問題ないさ。悪魔の生命力を信じろ!」

「咳、咳、咳!」

マシューはその虚弱さを一目で見抜いた。瀕死ではないものの、重傷を負ったのは明らかだ。

彼は隣の通路へ目をやった。

そこには彼が手ずから植えたオークの木があったが、ブラックドラゴンにぶつけられて折れてしまい、大量の葉が地面に散らばっていた。

マシューは大きな葉を一片抱え、レイガのそばへとやってきた。

彼の手のひらには暖かい光が灯った。

瞬く間に。

葉は流砂のような物質に変わり、マシューの指の間からこぼれ落ちていった。

それと同時に、レイガの体から柔らかな生命の光が立ち昇った。

「靡葉生華」の作用で。

レイガの状態は少し良くなった。

「まさか治癒魔法まで使えるとは思わなかったよ。」

彼は驚いた表情でマシューを見つめた。

マシューは微笑んで答えた:

「君の予想外なことなんて、まだまだあるさ。」

リチャードも意外そうな顔でマシューを見つめた:

「正直言って、ブラックドラゴンに真正面から突撃する君の姿勢には驚かされたよ。それをする魔法使い——いや、そんなことをできる人間なんてほとんどいないんだからね。素晴らしいハンマーを持ってるな!」

マシューは少し残念そうに言った:

「それでも彼を倒すことができなかったのは惜しい。もし気絶させられれば、彼をここに留められたかもしれないのに。」

リチャードは軽く首を振った:

「竜屠りはそんなに簡単なことじゃない。結局のところ、僕たちが準備不足だったんだ。」

マシューはうなずいた。

その時、ゼラがやってきて状況を尋ねた。レイガが無事であることを確認すると、彼は災害救助の手配をしに去った。

「やるべきことが山ほどあるな。」

「ただ、その前に緊急会議を開かねばならない。」

ゼラは厳粛に言った。

数分後。

領主マンションのオフィス。

四人が席についた。

「まずは今回の龍災の原因を明らかにする必要があります。」