196 ブラックドラゴンの災害、レベルアップ!_3

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メオノガスは苛立ちに満ち溢れ、チビビの胸に噛みつき、一瞬で彼の骨の鎧を引き裂いた!

「死ね、真竜の栄光を汚す奴め!」

彼は勢いに乗じて、チビビを粉々にしようとした。

しかし、その時。

彼の体の反対側にも激しい衝撃が伝わってきた。

この衝撃の力はフェロリウスよりもさらに強烈だった。

ブラックドラゴンはよろけて、地面に倒れそうになった。

彼は驚きと怒りを抱きながら振り返った。

すると体の反対側に巨大な合金の盾を高く掲げているダークナイトが目に入った。

ブラックドラゴンはダークナイトの盾を強く叩いた。

だが、後者は身じろぎもしない。

逆にメオノガスの爪にかすかな痛みが走った。

彼は顔を上げて遠くを見た。

通りの向こうでは、一人のケンタウロスが両腕を広げて、高らかに呪文の唱え声を響かせていた。

呪文の唱え声に合わせて、大量の植物が玉石鋪の地面を割って現れ、恐ろしい速度でブラックドラゴンの体を覆っていった。

ケンタウロスのすぐ隣では。

一人のゾンビ弓矢手が魔法の長弓を構え、ブラックドラゴンを狙っていた。

強力な魔法の息吹が弓矢に込められていた。

不気味な呪文の唱え声が彼の後ろから響き渡る。

一人の暗い司祭がその従者と共に儀式魔法を唱えていた。

ブラックドラゴンの周辺空間が瞬時に闇に飲み込まれた。

彼は身動きが取れなくなっていった。

さらにドラゴンの心に戦慄が走ったのは——

死霊魔道士が始終、様々な嫌らしい魔法を彼に投げつけていたことだった。

強力な枯渇ビーム。

解約法。

弱体化術。

ぷっ!

奇妙な輝きがマシューの手の魔法の杖から放たれた。

ブラックドラゴンに命中すると。

ドラゴンは突然肺がひどく痒くなり、ちょうどドラゴンの息を吸い込んでいる最中に咳き込んでしまった。

より恐ろしいのは。

彼は未曾有の殺意が近づいてくるのを感じ取ったことだった。

通りの端。

ゼラが兵士たちを連れて弩車を押してくる!

「いやだ、いやだ!」

「お前たち爬虫類が、この偉大なる真竜を傷つけることなどできるはずがない!」

彼が言い終える前に。

黒騎士アーガスが突然高く跳び上がり、手にした盾でブラックドラゴンの頭を強烈に叩いた。

メオノガスは軽い眩暈に襲われた。

朧げな眼差しの中で。