第99章 奈何橋の柳家

柳若旦那が振り向き、冷たい目で秦玉を一瞥した。

その時、秦玉も彼を見つめていた。

視線が交差し、秦玉は眉をひそめた。

「こいつ、確かに目が利くな」秦玉は深いため息をついた。

今日は掘り出し物を見つけるのは、ほぼ不可能だろう。

秦玉はそれ以上考えるのを止め、手を挙げて叫んだ。「二億」

その言葉に、会場の人々は一斉に息を飲んだ!

「二億で野草を買うのか?」

「こいつ、気が狂ったのか。見たことのない金持ちの坊ちゃんだな」

これらの人々は皆裕福ではあったが、二億という金額は彼らにとっても決して小さな額ではなかった。

それに、金持ちほどお金に敏感で、使うなら価値のあるものに使いたいものだ。

「二億五千万」その時、前列の柳若旦那が札を上げた。

人々はさらに驚愕した!

また値上げする者が現れたのか?