柳若旦那が振り向き、冷たい目で秦玉を一瞥した。
その時、秦玉も彼を見つめていた。
視線が交差し、秦玉は眉をひそめた。
「こいつ、確かに目が利くな」秦玉は深いため息をついた。
今日は掘り出し物を見つけるのは、ほぼ不可能だろう。
秦玉はそれ以上考えるのを止め、手を挙げて叫んだ。「二億」
その言葉に、会場の人々は一斉に息を飲んだ!
「二億で野草を買うのか?」
「こいつ、気が狂ったのか。見たことのない金持ちの坊ちゃんだな」
これらの人々は皆裕福ではあったが、二億という金額は彼らにとっても決して小さな額ではなかった。
それに、金持ちほどお金に敏感で、使うなら価値のあるものに使いたいものだ。
「二億五千万」その時、前列の柳若旦那が札を上げた。
人々はさらに驚愕した!
また値上げする者が現れたのか?