第154章 迎戦!_1

拳はまだ届かぬうちに、先に届くのはその風だ!

これぞまさしく恐怖の内気、まるで山を倒し海を打ち破るように、シンギョクに襲ってくる!

シンギョクの顔には重苦しさが浮かび、厳密に言えば、シンギョクはまだ初心者のマスターにすぎず、宗師とは雲泥の差である。

そして、ベテランの宗師に直面しているため、そのプレッシャーは想像に難くない!

“轟!”

シンギョクは拳を固め、真っ向から挑む。

恐ろしいほどの衝撃が四方を揺さぶり、埃を舞い上げる!

小さな露天商たちは慌てて遠ざかり、巻き添えになるのを恐れている!

埃が落ち着くと、シンギョクの拳には淡い青色の光が包まれている。

その光は暗闇の中で、妖異的なほどに映し出される。

“おお?”洪武が眉をひそめる。

“たかが内気大師が私の一撃に耐えられるとは?”洪武は驚きの面持ちである。

しかし、シンギョクは一層重苦しくなり、この一撃に霊力が包まれていなければ、恐らくは直接に骨が粉砕されただろう!

“こんなに大きな差を乗り越えて私と戦えるとは、あなたはまさに天才だ。”洪武は淡く笑う。

“だからこそ、私はあなたを殺さなければならない。成長したあなたが私を許すはずがないだろう?”洪武の顔に狡猾さが浮かんだ。

シンギョクは冷ややかな目で洪武を見つめ、言った:“私を殺す、その本事があるとは思えませんよ!”

“傲慢だ!あなたを殺すのは私が手を振るだけのことだ!”洪武は怒りに震えながら、再び拳を振り上げてきた!

この一撃はさらに数割強力で、シンギョクは思わず顔色を変え、避けようとしたが、どこにも避ける場所はなく、洪武の速度はあまりにも速すぎる!

“轟!”

この一撃で、シンギョクの手を包む霊力が直接に打ち破られてしまった!

“強い。”シンギョクは、心の中ですさまじく驚きながら、眉を深く寄せる。

そのような大騒動は、すぐさま無数の視線を引きつけた。

「あそこで人が喧嘩してるよ、警察に通報する?」

「なに通報だよ、あれは明らかに映画の撮影だって。体から光が出てるの見えないのか?」

「そうかもだけど、カメラはどこにあるの?」

「今はカメラが透明になるんだよ、リアルさを出すために。」