百年神薬は確かに貴重だが、武道世家や上流社会の富豪たちは、通常一株あるいは複数株を所有している。
そのため、この話が広まってから、江古を訪ねてくる人は少なくなかった。
神宗丹は武道の者にとって、確かに神薬である。
しかし秦玉にとっては、大したことではなかった。
父から伝承された煉丹手法は極めて精妙で、現代を遥かに超えていた!
世人から神として崇められている薬神閣でさえ、比べものにならないかもしれない。
熊毅が残した薬材を使って、秦玉は三日かけて、七粒の神宗丹を煉製した。
「姚青、この神宗丹を江家に届けてくれ」秦玉は七粒の神宗丹を包んで、姚青に渡した。
「それと、これを韋家に届けて、韋涛に伝えてくれ。この丹薬で彼の息子を救えると」秦玉は別の一粒の丹薬を慎重に包みながら言った。