第236章 お前も信じないのか?

大宗師の力を感じた後、秦玉は未来への憧れがより一層強くなった。

彼は一刻も早く大宗師の境地に踏み入りたかった!

自分の混沌体の体質もあり、秦玉は何を恐れることがあろうか?

その後、秦玉は自身の気配を抑え、一般人と何ら変わらない様子となった。

「この老祖の実力があれば、この神薬は必ず手に入れられる」秦玉は心の中で冷笑を浮かべた。

夕暮れ時。

姚青は江家から白城に戻ってきた。

彼の手には数株の薬材が握られていた。

「秦さん、七個の神宗丹は完売しました。これが薬材です」姚青はそれらの薬材を秦玉に渡した。

秦玉は一瞥し、すべて百年以上の薬材だと分かった。

「本当に裕福な連中だな」秦玉はその薬材を見つめながら、思わず呟いた。

彼の脳裏に狂気じみた考えが閃いた。

もし天下のすべての世家を略奪し尽くしたら、どれほどの薬材が手に入るだろうか?

もちろん、それは単なる想像に過ぎず、秦玉はそのような卑劣な行為はできなかった。

「秦さん、江古が言うには、神宗丹は必ず需要過多になるそうです。彼は神宗丹がまだあるかどうか尋ねてほしいと」姚青は言った。

秦玉は言った:「薬材と交換するなら、いくらでも用意できる」

姚青は頷いて言った:「分かりました」

その後数日間、秦玉は九転金丹の調合に取り掛かった。

九転金丹は地階丹薬と呼ばれているだけあって、その調合方法は極めて複雑だった。

現在の秦玉が大宗師の実力を持っていなければ、九転金丹の調合は恐らく成功しなかっただろう。

丸三日の時間。

秦玉は部屋に籠もったまま外出することはなかった。

彼の手の中の霊火はほぼ枯渇し、九転金丹はようやく雛形が現れただけだった。

さらに三日。

この日、空に突然黒雲が現れた。

黒雲は天地を覆い、雷鳴が轟き、まるで天地を震わすかのようだった。

「おかしいな、もう冬が近いのに、どうして雷が鳴るんだ?」白城市の人々は不思議がった。

「天が我々を召すのかもしれんな、近年は不思議なことが増えてきたものだ」

「ったく、これが人類が環境を破壊した報いだな」

人々がこの奇妙な光景について議論を交わす中、一合酒蔵内では、董天海もこの光景を見上げていた。

「師匠、さっきまで快晴だったのに、どうして急に雨が降りそうなんですか?」弟子が眉をひそめて尋ねた。