大宗師の力を感じた後、秦玉は未来への憧れがより一層強くなった。
彼は一刻も早く大宗師の境地に踏み入りたかった!
自分の混沌体の体質もあり、秦玉は何を恐れることがあろうか?
その後、秦玉は自身の気配を抑え、一般人と何ら変わらない様子となった。
「この老祖の実力があれば、この神薬は必ず手に入れられる」秦玉は心の中で冷笑を浮かべた。
夕暮れ時。
姚青は江家から白城に戻ってきた。
彼の手には数株の薬材が握られていた。
「秦さん、七個の神宗丹は完売しました。これが薬材です」姚青はそれらの薬材を秦玉に渡した。
秦玉は一瞥し、すべて百年以上の薬材だと分かった。
「本当に裕福な連中だな」秦玉はその薬材を見つめながら、思わず呟いた。
彼の脳裏に狂気じみた考えが閃いた。
もし天下のすべての世家を略奪し尽くしたら、どれほどの薬材が手に入るだろうか?