この言葉を聞いて、章華も気付かされた。
秦玉の肉身の程度は、確かに彼の想像を超えていた。
彼のような二品大宗師はおろか、三品でも太刀打ちできないだろう。
「この小僧の肉身が、なぜこれほどまでに強いのか」暗がりで、董天海は難しい表情を浮かべた。
「さあ、わかりませんね」弟子は何も考えずに答えた。
「もしかしたら煉体の達人なのかもしれません」
董天海は首を振り、低い声で言った。「どんなに強くても、ここまでの強さはありえない。覚えておけ、この秦玉はただの内勁大師なのだ!」
董天海の言葉を聞いて、弟子は何かを悟ったようだった。
「師匠、まさか...九転金丹ですか?」弟子の顔色が急変した!
董天海は何も言わなかったが、その意図は明らかだった。
秦玉は九転金丹を服用し、前三転を完了した可能性が高かった!
だからこそ、彼の体がこれほどまでに堅固になったのだ!
「もしそうだとすれば、私は本当に愚か者だった」董天海は心の中で思った。
そう考えながら、彼は突然隣にいる万鑫を見た。
「お前は秦玉と恨みがあるんじゃなかったのか?」董天海は万鑫を横目で見ながら言った。
秦玉の実力を目の当たりにした今となっては、万鑫は手を出す勇気などなかった!逃げ出したい気持ちでいっぱいだった!
しかし、董天海との約束があったため、万鑫は渋々こう言った。「これだけの高手がいれば、私たちが出る幕ではありません」
董天海は冷たく鼻を鳴らし、万鑫に対する不満を露わにした。
「あの時、お前の戯言を信じたばかりに、秦玉という高手を見逃してしまった!」董天海は冷たく言い放った。
万鑫は口を開いたが、何も言えなかった。
「まあいい、もし本当に秦玉と手を組んでいたとしても、今日の窮地は避けられなかっただろう」そう考えると、董天海の気持ちは少し和らいだ。
遠くで、章華は冷たい表情を浮かべていた。
彼は秦玉に近づく勇気がなく、数百メートル離れた場所に立っていた。
「お前の技は見切った、秦玉、死ね!」章華は歯を食いしばって言った。
秦玉は冷笑して言った。「本当に見切ったと思っているのか?」
「黙れ!」章華は怒鳴り、全身に気勁を漲らせ、口から点々と光が漏れ始めた!
これらの光は最も純粋な内勁で、その中に秘められた力は、一発の爆弾に匹敵するものだった!