253章 神薬が手に入った!_1

振り向くと、方悦がシンギョクの前に立ちはだかっていた。

段石は眉をひそめ、冷たく言った。「方悦、何を企んでいるんだ?」

方悦は軽く笑って。「もしシンギョクがいなかったら、私たちはこの神薬に触れるチャンスもなかったでしょう。」

「今切り込むのは、少々タイミングが悪いのでは?」

段石は大笑いした。「方悦、いつからそんなに優しい心になったんだ?!」

方悦は首を振った。「心軟じゃない、ただ段兄に譲歩してほしいだけだ。」

「どうせなら、この神薬を半分こしませんか?」とシンギョクが言った。

その言葉を聞いて、段石の心はさらに喜んだ。

どうやらシンギョクは本当に手詰まりらしい、そうでなければなぜ謙虚になるのか?

そうであれば、なぜ彼に服部分ける必要があるのか?

「夢を見ろ!」と段石は冷たく言った。

「今、お前が立ち去れば、お前の命だけは許してやるかもしれない。」

シンギョクが目を細めて言った。「本気でそうするのか?」

「ふん、私が冗談を言っているとでも思ったのか?」段石は怒鳴り、一歩踏み出してシンギョクに向かって突進した!

「お前がやるな!」という江古の怒号。すぐに手を挙げて迎え撃った!

その手で段石の拳を受け止めたが、江古は何歩も後退した!

段石は冷たく吐き捨てた。「老いぼれ、邪魔をするな!」

江古は冷たく言った。「私がここにいる限り、お前のこれ以上の動きは許さない!」

「まさに忠実な老翁だな!」段石は冷笑しながら言った。

「それなら、お前を先に殺してしまおう!」段石は怒鳴り、足を上げて江古に向かって突進した!

しかし、その時、シンギョクは驚くべき行動を取った。

彼は江古を助けるどころか、この機会に山谷の洞口へと直行した!

段石の顔色が変わり、「卑怯者!老翁よ、シンギョクすらお前を無視している。すぐに私の邪魔から消え失せろ!」と大声で叫んだ。

彼は江古を無視して、命を捨てて洞口に向かった!

段石だけでなく、他の者たちも続いて後を追った!

シンギョクがあの神薬のために江古を放置するなんて、誰も予想していなかった!

江古自身の心の底にも少しの失望があった!