桃市の薬材は、ほぼ全国に知られている。
そのため、薬神閣は毎年桃市で薬材大会を開催している。
薬材大会と言っても、実際は交換会だ。
この薬材会に参加する人は、同等の価値のある宝物を互いに交換することができる。
董天海は薬王として、当然毎年参加している。
その後、董天海は夜の薬材大会に参加するため、倉庫で準備を始めた。
そして今、秦玉と姚青は車に乗って、桃市へ向かっていた。
「秦さん、この董天海は本当に素直に薬材をくれるでしょうか?」姚青は運転しながらつぶやいた。
秦玉は目を閉じたまま、淡々と言った。「くれようとくれまいと、くれるしかないさ。」
今の秦玉は縮地成寸を使えるので、何か起きても逃げ出すことができる。
秦玉たちが桃市に着いたときには、すでに夜の7時になっていた。