京都は秦玉にとって、特別な場所だった。
そして今回は、彼の初めての京都行きだった。
家に帰ってから、秦玉は一晩中眠れなかった。彼の心情は複雑だった。
興奮と不安、そして期待が入り混じっていた。
しかし、すべては最終的に期待へと変わっていった。
翌日。
秦玉はすべての準備を整えた後、静かに明日の到来を待っていた。
姚青は秦玉が京都に行くことを知ると、自ら進んで「私も行きます!」と言った。
秦玉は本来姚青を連れて行くつもりはなかったが、これは良い見聞を広める機会だと考え、承諾した。
翌朝早く、秦玉は姚青を連れて、楚州戦区に到着した。
十八名のメンバーは、すでに早くから訓練場で待機していた。
龍長官も自ら率いており、この件をいかに重視しているかが窺えた。
秦玉が到着すると、メンバー全員が揃って「秦先生、おはようございます!」と大声で挨拶した。