第315章 葉青が来た

京都は秦玉にとって、特別な場所だった。

そして今回は、彼の初めての京都行きだった。

家に帰ってから、秦玉は一晩中眠れなかった。彼の心情は複雑だった。

興奮と不安、そして期待が入り混じっていた。

しかし、すべては最終的に期待へと変わっていった。

翌日。

秦玉はすべての準備を整えた後、静かに明日の到来を待っていた。

姚青は秦玉が京都に行くことを知ると、自ら進んで「私も行きます!」と言った。

秦玉は本来姚青を連れて行くつもりはなかったが、これは良い見聞を広める機会だと考え、承諾した。

翌朝早く、秦玉は姚青を連れて、楚州戦区に到着した。

十八名のメンバーは、すでに早くから訓練場で待機していた。

龍長官も自ら率いており、この件をいかに重視しているかが窺えた。

秦玉が到着すると、メンバー全員が揃って「秦先生、おはようございます!」と大声で挨拶した。