秦玉は薬神閣を直接離れようと思っていた。薬神閣に迷惑をかけたくなかったからだ。
しかし五長老は秦玉の考えを否定し、首を振って言った。「やはり閣主が戻ってくるまで待ちましょう」
「今あなたが去ってしまえば、それこそ薬神閣に迷惑をかけることになりますよ」
秦玉は少し考えてから、頷いて言った。「分かりました。お約束します」
男として責任を取るのは当然のことだ。尻尾を巻いて逃げ出すのは、秦玉のやり方ではない。
その後、秦玉は桃子と共に診療室を出た。
住まいに戻ると、桃子は真剣な声で言った。「閣主が戻ってきたら、私もあなたのために証言します。他の人たちもきっと証言してくれるはずです」
秦玉は微笑んで言った。「そんなに考え込まないで、煉丹に専念しなさい」
桃子は「うん」と返事をして、部屋に戻っていった。