340章 爆発する罗成_1

この人物は他ならぬ、かつての楚州中国医学会の罗成!周通の弟子!

目の前の罗成は目つきが陰気さを増し、全体的に痩せてずいぶん人間らしさがなくなっていた。

シンギョクは眉をひそめて言った。「罗成、どうしてこんな状態になったの?もしかして何か邪悪なアートを修行しているのでは?」

罗成は陰気な顔で言った。「すべてはお前のせいだ…」

「私のせい?」シンギョクの眉がわずかに顰められた。

「私はお前に何もしていなかったはずだろう?」

罗成は怒りに震えながら言った。「何もしていない?お前のせいで、私の自尊心が完全に砕け散ってしまった!夢も一緒に崩壊した!

「お前がいなければ、私は必ず中国医学会の会長になり、万人から尊敬を受けることができたのに!」

「でもあなたの出現で私の全てが破綻したのだ!」

シンギョクは首を振りながら言った。「罗成、自尊心が脆すぎるんじゃないか。私に勝たれただけで、自尊心が傷つくとはどういうことだ?」

「あなたには分からない。」罗成は冷たく言った。

「あなたは小さい頃から褒められて育った人が、どんな心の境地にあるか全く理解していない。」

シンギョクは罗成を見つめて、冷たい声で言った。「罗成、お前の考えが間違ってる。お前の欲望が野望を支えられないのだ。」

「黙れ!」罗成は冷たく言った。

「今の私は韩家の者だ!お前には私に指図する資格などない!」

シンギョクはそれ以上言葉を続けなかった。

罗成の展開について、シンギョクは少し驚いていた。

当初、シンギョクは罗成の事をかなり高く評価していたが、彼が道を誤るとは思わなかった。

罗成の状態を見るに、彼が何か邪悪なアートを修行した結果、今のような人間らしくもなく、幽霊でもない姿になったに違いない。

「閣主がお越しになりました!」

その時、外から大きな声が聞こえた。

続いて閣主が多くの取締役長老達に伴われて、ゆっくりと部屋に入ってきたのが見えた。

「薬神閣の閣主にお目にかかります。」罗成は閣主に対して微々たる礼をした。

閣主はうなずき、罗成の様子に対しては特に驚きを見せていなかった。

閣主の到着とともに、今回の選挙が正式に始まった。