第371章 聖体術第5層

言い終わると、閣主はその方向をじっと見つめ、ゆっくりと立ち上がった。

この時、秦玉は顔お爺さんを連れて、薬神閣への道を進んでいた。

道中、秦玉は神識を周囲に広げ、何か異変が起きないか警戒していた。

車はゆっくりと進み、運転手はいつものように饒舌に話し続けていた。

すぐに、車は森の中に入った。

森に入った瞬間、秦玉は何か異常な気配を感じ取った。

その気配は隠されていたものの、秦玉の感知能力から逃れることはできなかった。

「まずい」秦玉は眉をしかめた。

彼は反射的に顔お爺さんを見て、言った。「顔お爺さん、先に薬神閣へ行ってください。私はすぐに後から行きます」

顔お爺さんは重々しく言った。「顔家の者が来たのか?」

秦玉は苦笑いして言った。「確信は持てませんが...異常な気配を感じます」