砕け散った護身の玉佩を見て、秦玉の顔は一瞬にして真っ青になった!
「若...若雪...」秦玉の瞳孔が急激に縮んだ!
彼は急いで薬神閣閣主の方を向き、言った。「閣主、すぐに京都へ行かなければなりません」
閣主は眉をひそめて言った。「京都へ?今行けば死にに行くようなものだぞ?」
秦玉は首から紐を引きちぎり、紐に付いている小さな破片を指さしながら、焦りながら言った。「これは以前、顔若雪のために作った護身の玉佩です」
「彼女に何かあれば、この護身の玉佩は砕けるのです!」
「今、玉佩が砕けたということは、彼女に何かあったに違いありません。もう待てません!」
言い終わると、秦玉は振り返って立ち去ろうとした。
しかし、閣主は秦玉の行く手を遮った。
彼女は首を振って言った。「事情が分からないうちは、焦る必要はない」