第397章 危険な小魚

この時、小魚は足を組んで座り、全身全霊でこの空間の陰気を吸収していた。

秦玉の表情は非常に険しくなった。

彼の周りにいるこの連中は、見た目は立派だが、実際は人面獣心で、何が起こるか誰にも分からない。

「ほう?女がいるのか?」景世宏は目を輝かせ、瞬時に小魚に視線を向けた。

「なぜここに女の子がいるんだ?」

「彼女は修行しているようだ。陰気で修行とは、これは邪道だな!」

景世宏は率先して前に出て、胸を叩きながら意気揚々と言った。「邪門宗族に対して、私景世宏は常に容赦しない!このような邪門宗派は、私に任せてください!」

「景兄を手伝わせていただきます!」畢囯倉も急いで前に出た。

秦玉の表情は極めて険しかった。小魚はまだ子供に過ぎない。もしこの畜生どもに害されたら、秦玉は決して許さないだろう!

「顔若様、いかがでしょうか?」皆が一斉に顔浩然を見た。

顔浩然の目には冷淡さが宿っていた。彼は小魚を一瞥して言った。「好きにしろ。」

顔浩然のこの一言で、景世宏と畢囯倉は安心した。

彼らは三歩を二歩で進み、素早く小魚の前に来た。

そして、景世宏は小魚の肩を叩き、彼女を修行から目覚めさせた。

この連中を見て、小魚の表情が少し変わった。

「あ...あなたたちは誰?」小魚は驚いて尋ねた。

景世宏は両手を後ろに組み、淡々と言った。「それは私たちが聞きたいことだ!こんな若くして、このような危険な場所に来るとは!」

「言え!お前はこの戦場から生まれた魔頭なのか!」畢囯倉も叫んだ。

小魚は地面から立ち上がり、目を見開いて言った。「頭おかしいの?私が来たいから来ただけで、あなたたちに関係ないでしょ!」

「こんなに粗暴な言葉遣いで、しかも陰気を修行している。間違いなく魔頭だ!」景世宏は大声で言った。

そう言うと、彼は小魚の腕を掴んだ!

景世宏はやはり大宗師の頂点であり、その実力は侮れず、ましてや小魚ごときが抵抗できるものではなかった。

この魔の手の下で、小魚は全く動けなかった。

「は...早く離して!」小魚は暴れながら言った。

「ふん、今日こそお前この小魔頭を退治してやる!」景世宏は正義感あふれる口調で言った。

そう言いながらも、その目には淫らな色が浮かんでいた。