「思いがけない収穫だな」と秦玉は心の中で思った。
顔四海の野心は、想像以上に大きかった。
顔お爺さんとは違い、顔四海自身が武道の達人であり、武道界の力をより重視していた。
しかし、彼らが成功すれば、その時には顔家は本当に揺るぎないものとなり、顔四海の地位を揺るがすことは更に難しくなるだろう。
「皆さんは顔家に仕える最初の人々です。顔家は忘れません」と顔浩然は淡々と言った。
皆はそれを聞いて、興奮して言った。「もちろんです、ありがとうございます、顔若様!」
その時、顔浩然は傍らの秦玉に気付いた。
眉をひそめて言った。「宗師?この者は誰だ?」
「ああ、顔若様、こいつは勝手に来た者で、一枚噛もうとしているんです」と景世宏が言った。
「この戦場の陰気が既に爆発し、危険が潜んでいるので、私たちは彼を道案内として使おうと思っています」と傍らの者も続けて言った。