455章 贺腾が出て行く_1

霊火の印は真にして天階功法であり、その威力は想像を絶する!

天、地、玄、黄、その間の差は一条の横溝の如く、跨ぐこと難し!

しかし秦玉のような境界の者にとっては、天階功法を運用するのには消耗があまりにも大きい。

全力を尽くし、神龍の力を借りても、わずかに一つの霊火の印を提示することしかできない!

巨大な霊火の印が迫ってくるのを見て、孟武雄の顔には珍しく重厚な色が浮かんだ。

「何だこれは?」孟武雄は驚いて叫んだ。

この功法は、果たして大宗師に初めて入った秦玉が運用しているのだろうか?

「轟轟轟...」

霊火の印が無尽蔵な威力をもって孟武雄を薙ぎ倒しに来る。

ついに、両術がこの瞬間に衝突した!

それは天地間の爆鳴で、東川の大半を震え上がらせた!

空中には火花が爆発するが如く、眩いほど明るい!

「何だ、あれは?」

「誰かが花火を打ち上げたのか?」

「お前の家の花火がそんなに大きいか?絶対に火砲だよ!」

数多くの一般人たち、皆がこの一つに顔を上げて半空を見ていた。

炎の波が次々と押し寄せてくる!

遠くの小山が崩れ始め、木々は一瞬で無になった!

水韵塔だって衝撃を受けて、塔の中で座っていた贺腾が突如として目を開いた。

「これ...これは何なんだ?もしかして半歩武侯が来たのか?」贺腾の顔色が少し悪くなった。

「まさか、その秦玉が放った技じゃないだろうな?」贺腾が小声でつぶやいた。

すぐに余計なことを考えるのを止め、突破することを急いだ。

半歩武侯まで、一線が間にあるだけ。半歩武侯の境界に入れば、怖がることは何もない。

...

「ぷ!」

孟武雄の側にいた数名の大宗師たちは瞬く間に耐えきれず、その場で血を吐き死んだ!

孟武雄の顔色が激しく変わり、心に不安が生まれた!

「これ...何なんだこれ!」孟武雄には僅かながらも圧力が感じられた!

彼が使用した術法がまさかこの瞬間に吸収されてしまった!

無尽とも思える強大な力が孟武雄へと襲い掛かって来た。

爆弾が爆発したかのような熱波が押し寄せる中、孟武雄は自分の顔が焼けるように感じた!

「やばい!」孟武雄はすくっと立ち、逃げようとした。