第508章 5000年薬材

韓威がもうすぐ出関?

このニュースを聞いて、武道フォーラムは再び沸き立った。

彼らは次々と韓威の実力について想像を巡らせた。

「この韓威も京都の名高い天才だ。顔錦尭が武侯に踏み入れたなら、彼もできないことはないだろう」

「これから面白くなりそうだ。京都の二大天才から同時にニュースが出た。秦玉はどうするのだろうか」

「ああ、秦玉の才能は彼らと変わらないはずだ。時間の問題だけだが、誰が彼に時間をくれるのだろうか」

「たった二十日で、秦玉にどれだけの成長の余地があるというのか?」

武道フォーラムのメッセージを見て、秦玉は少し焦りを感じた。

彼は立ち上がって閣主楼の方向を見つめ、閣主に五千年の薬草のことについて尋ねに行こうと思った。

しかし考えた末、結局その考えを取り消した。

もし閣主に情報があれば、必ず自分に知らせてくれるはずだ。

...

京都武道協会では、多くの上層部が集まっていた。

これは京都武道協会が今年三回目に開く上層部の会議だった。

そして彼らの会議の目標は同じ一つだった。

それは秦玉だ!

「秦玉が大宗師の境で半歩武侯を打ち負かしたことは、良いニュースではない」

「この者は我々の制御下にない。必ず隠れた危険となるだろう」

「京都武道協会に加入させるか、早急に除去するかだ」

「彼のような不安定分子が、おとなしく我々の命令に従うと思うか?」

現場は沈黙に包まれた。

秦玉の成長に対して、彼らはすでに恐れを感じ始めていた。

そして京都武道協会の上下全てが同じ予感を持っていた:

それは秦玉の台頭が、必ず京都武道協会に問題を、あるいは災難をもたらすだろうということだ。

「待とう。まだ二十日ほどある。どんなことがあっても、彼を京都から出させてはならない」誰かが重々しく言った。

「韓家のあの小僧は、我々を失望させないはずだ」

秦玉は知らなかったが、京都武道協会はすでに彼に目をつけていた。

この時、彼の頭の中は九月九日の韓威の結婚式のことでいっぱいだった。

夜。

秦玉はベッドの上で寝返りを打ち、眠れなかった。

彼はついに腰を上げ、長老府の中庭に出て、空の月を見つめた。

「月は至陰の物だ。もし私が月光を吸収できたら、どんなにいいだろう」秦玉は心の中で思った。

しかしこの狂気じみた考えは、すぐに否定された。