第509章 再び夏航と遭遇

一行は、北西地方へと堂々と向かっていった。

その時、秦玉も閣主から教えられた住所に向かって疾走していた。

北西地方には、ある無人地帯があった。

そこは砂塵が至る所に舞い、気候は過酷で、見渡す限り黄砂と起伏に富んだ山脈以外には何もなかった。

この場所は黒醇無人区と名付けられ、面積は広大だが、あまり知られていなかった。

最近、この人気のない黒醇無人区に、多くの招かれざる客が訪れていた。

豪華な業務用車が黒醇無人区の山脈の麓に停まっていた。

車体には大きな文字で「京都武道協会」と記されていた。

車が停まると、夏航が一行を率いて車から降りてきた。

この一行の中には、顔家の子弟や韓家の者、そして他の地域からの世家の若様たちがいた。

彼らは天然の資源を持ち、才能さえあれば、順調な道を歩めることは間違いなかった。