第577章 秦玉VS顔錦尭

「秦玉！」

青年を見た瞬間、部屋にいた全員が立ち上がった！

顔四海は特に冷たい表情で、秦玉を見つめながら冷笑した。「よくもそんな大胆な真似をして、我が顔家に来るとは？死にたいのか！」

秦玉は真っすぐに顔四海の前まで歩み寄り、見下ろすように言った。「京都武道協会へ行って、顔若雪を救い出せ。今すぐだ。」

秦玉の言葉を聞いて、顔四海は思わず笑いそうになった。

彼は冷ややかに言った。「秦玉、お前、狂ったのか？私に命令するとは？」

「そう解釈してもいい。」秦玉は殺気を全く隠そうとしなかった。

顔四海は目を細めて言った。「断ったらどうする？」

「お前を殺す。」言い終わるや否や、秦玉は手を上げ、一撃を顔四海に向けて放った！

大宗師の頂点である顔四海は、もちろんただ座って死を待つようなことはしなかった！

顔四海は両拳を握りしめ、正面から迎え撃った！

「轟！」

衝突した瞬間、顔四海の体は吹き飛ばされ、壁に激しく叩きつけられた！

口から鮮血を吐き出した！

この光景を見て、全員が息を呑んだ！

彼らは秦玉が本当に手を出すとは思っていなかった！

「秦玉、てめえ、死にたいらしいな！」顔四海は激怒した！

秦玉は一歩前に出て、容赦なく顔四海の胸を蹴り上げた！

この一蹴りで、立ち上がろうとしていた顔四海は再び地面に叩きつけられた！

秦玉は足で顔四海の胸を踏みつけながら、冷たく言った。「たとえ莫大な財産があろうとも、命は一つだ。」

「今、私がお前を殺そうと思えば、一瞬の事。お前の財産も何の役にも立たない。」

顔四海はこのような屈辱を受けたことがなく、必死にもがいたが、全く振り払えなかった！

「秦玉、冷静になれ！」傍らの顔永修が慌てて叫んだ。

秦玉は無視し、冷たい目で顔四海を見つめながら、一字一句はっきりと言った。「電話をかけろ。彼女を解放させろ。」

しかし顔四海は冷笑して言った。「無駄だ！秦玉、お前は自分が何をしているのか分かっていない！私を殺せば、明日まで生きられないぞ！」

「なら一緒に死のう！」秦玉は足に更に力を込めた！

顔四海は胸に巨大な山が乗っているかのような激痛を感じた！

「解放しろ！」秦玉は怒鳴った。

顔四海は動じる様子もなく、冷笑した。「できるものならやってみろ。私を殺せば、顔若雪は永遠に出られなくなる！」