第576章 私を殺したいなら、私は来た!

同じ武侯とはいえ、六品武侯と一品武侯の間には大きな差がある。

六品武侯は武侯中期とも呼ばれ、新晋武侯とは雲泥の差がある。

京都武道協会にとって、武侯中期を出動させることは稀になっていた。

かつての秦玉と韓威の決戦の時でさえ、わずか三人の一品武侯だけだった。

今回の閆帰一の到来は、京都武道協会がいかに激怒しているかを物語っている。

「命知らずの小僧だ」閆帰一は現場の惨状を見て、冷たく言った。

「京都武道協会に挑みかかってくる者がいなくなって、もう何年になるかな」

話しながら、閆帰一の体からわずかな殺気が漏れ出た。

たった一筋の殺気だけで、皆の背筋が凍った!

「閆様、上層部は既に会議中です。彼らの決定を待ちましょう」傍らの者が言った。

閆帰一は冷ややかに鼻を鳴らし、何も言わずに立ち去った。