第555章 氷心湖を手に入れる

韓蒙は重々しく言った。「その通りだ」

馬海という名前を聞いて、韓威の顔にも冷笑が浮かんだ。

「馬さんが出手すれば、この秦玉は間違いなく死ぬだろう!」と韓威は冷たく言った。

馬海の実力は計り知れず、それだけでなく、彼は極めて計算高い人物だった。

数十年前、彼には姜和たちと争う機会があったと言われているが、なぜか突然隠居を選んだという。

今回の出山が、まさか秦玉のためとは!

....

秦玉は蒼湾市で丸三日待ち続けたが、谷滄海は聖儒門から一度も出てこなかった。

このため秦玉は再び霊泉に向かう機会を失った。

「どうやら霊泉を汲むのは、もう無理そうだな」と秦玉は心の中で思った。

そう考えて、彼は一旦諦めることにした。

どうせその霊泉はそこにあり続け、誰も持ち去ることはできないのだから。