秦玉の言う通り、力さえ十分に強ければ、全てを制することができる!
秦玉が武侯の境に踏み入れて以来、彼の実力は想像を超え、同じ境界の者たちを完全に圧倒していた!
この賀騰の技は少し奇妙ではあるが、絶対的な実力の前では、まったく取るに足らない!
秦玉の腕の筋が浮き出て、全ての霊力が一点に集中した!
賀騰は冷たく鼻を鳴らし、指を上げると、その不気味な黒色エネルギーが再び秦玉に向かって押し寄せてきた!
「柔よく剛を制すだなんて馬鹿げている、私は絶対的な力だけを信じる!」
秦玉の叫び声とともに、拳の光が白熱色に変化した!
黒色エネルギーが触れた瞬間、再び柔の力を発揮し、秦玉を包み込んだ。
しかし今回は、秦玉の拳の攻撃を止めることはできなかった!
黒色エネルギーの塊は、直接打ち砕かれた!
近くにいた賀騰は顔色を変え、すぐに「ドンドンドン」と数歩後退した!
彼は顔色を失い、口から鮮血を吐き出した。
秦玉はそれを見て、冷笑して言った:「どうやらこの不気味なエネルギーは、お前の本体と深い関係があるようだな。」
賀騰は表情を曇らせた。彼は秦玉が剛で柔を制するとは思いもよらなかった!
遠くでは、顔錦堯や姚梦たちもこの光景を見守っていた。
「この賀騰については聞いたことがある、なかなかの実力だ。」と荘騰が言った。
「ああ、彼が半歩武侯に踏み入れた時、私はまだ大宗師の頂点だった。」と楚恒も言った。
その後、二人は顔錦堯に向かって言った:「顔兄、誰が勝つと思う?」
顔錦堯は軽く鼻を鳴らし、言った:「誰が勝とうが負けようが、重要ではない。生き残った者が、私と戦う資格があるかもしれないだけだ。」
この言葉は極めて傲慢だった!まるで秦玉と賀騰が彼と戦う資格を争っているかのようだ!
「顔兄の言う通りです。誰であれ、顔兄の相手にはならないでしょう。」数人は思わず笑った。
遠くで、賀騰は口角から溢れる血を拭い、冷たく秦玉を見つめた。
「もしこれがお前の実力のすべてなら、今日お前は間違いなく死ぬ。」と秦玉は冷たく言った。
「お前が空間法器を持っているのは知っている。だが今日は...逃げることはできない!」
秦玉は怒りの叫びを上げ、全身から気が爆発し、一筋一筋の金芒が彼の足元を中心に四方へ広がっていった!