いわゆる妖獣内丹は、ただの試しに過ぎなかった。本当の宝は、この巨大な島の下にあるのだ。
これは京都武道協会の情報で、間違いないはずだ。
海面を見つめながら、閆帰一の心の中で不安が募っていく。
秦玉の死体を自分の目で確認しない限り、決して安心できないのだ。
...
海水の中。
秦玉の血が、周囲の海水を赤く染めていた。
彼は苦労して目を開け、胸には五岳の尊山が掛かったままだった。
「また一命を救ってくれたか...」秦玉は五岳の尊山を撫でながら、小声で呟いた。
体を動かそうとすると、全身に激痛が走った。
傷口は海水に晒され、耐え難い痛みを感じていた。
周りを見渡すと、一面の暗闇だった。
その後、秦玉は避水呪を使い、海底で霊火を灯した。
秦玉は水中で体勢を保とうと試み、絶え間ない沈下を防いだ。
上を見上げたが、そこは真っ暗だった。
これは秦玉がかなりの深さまで沈んでいることを意味していた。
もし肉身が強靭でなければ、とっくに水圧で肉泥になっていただろう。
「今の状態で妖獣と出くわしたら...間違いなく死ぬ」秦玉は眉をひそめた。
彼は空間神器から閣主から贈られた丹炉と、長く保管していた薬材を取り出した。
「丹薬で肉身を回復するしかない」秦玉は低い声で言った。
秦玉は苦労して薬材を丹炉に入れ、そして霊火を灯して丹薬の精製を始めた。
秦玉が精製している丹薬は血凝丹と呼ばれ、これは極めて単純な丹薬で、普通の薬材で精製できる。
「はぁ、こんな薬材で血凝丹を作るなんて...本当にもったいない」秦玉は思わず心痛めた。
しかし今はそんなことを気にしている場合ではなく、早急に肉身を回復することが重要だった。
...
深夜。
賀騰が海面から空中に浮かび上がった。
彼は閆帰一の前に歩み寄り、首を振って言った。「見つかりませんでした。おそらくとっくに海底に沈んでいるでしょう」
閆帰一は賀騰を一瞥し、冷たい声で言った。「探し続けろ」
「閆隊長、私を信じてください。あの一撃は間違いなく秦玉を殺すのに十分でした」賀騰は小声で言った。
閆帰一は冷たく言った。「あの小僧はよく死地から生還する。その死体を見るまでは安心できん」
賀騰は不本意ながらも、閆帰一の要求に従って再び海中に潜った。
しばらくして、秦玉はようやく八個の血凝丹を完成させた。