第599章 屠仙教!

秦玉は考える暇もなく、すぐに内丹を抜き始めた。

一つ、二つ、三つ...

無数の内丹が、秦玉によって空間神器の中に収められていった。

しかし、ここにある内丹はあまりにも多く、秦玉が術法を使っても、抜く速度は極めて遅かった。

丸一時間近くかかって、秦玉はこの海島の下から少なくとも数千個の内丹を抜き取った!

困ったことに、空間神器はすぐに容量不足になってしまった。

神器の中は、すでに内丹で一杯になっていた。

「くそっ、もったいない」目の前の数え切れないほどの内丹を見て、秦玉は心の中でやきもきした。

もしこれらの内丹を全て持ち帰ることができれば、もう霊気の心配をする必要はなくなるのに。

秦玉は必死に考えたが、どんな方法も思いつかなかった。

「もったいない、もったいない」秦玉はこの言葉を繰り返し呟いた。

秦玉は歯を食いしばった。空間神器に入りきらないなら、飲み込むしかない。飲めるだけ飲もう。

そこで、秦玉は内丹を抜き続け、一つ抜くたびに腹の中に詰め込んでいった。

同時に、秦玉は静かに真心法を運転し、霊気が体に与える圧力が大きくなりすぎないようにした。

二十個ほどの内丹を飲み込んだ後、秦玉はついに耐えきれなくなってきた。

彼は歯を食いしばり、無理をして腹に詰め込み続けた。

八千三十七個目の内丹を抜いた時、彼の目の前に突然、一つの大門が現れた!

この門は極めて巨大で、壮大無比だった。

大きな扁額は威厳を帯び、海底でひときわ異彩を放っていた。

扁額には大きな文字で「屠仙教」と書かれていた。

このような傲慢な名前に、思わず驚愕せざるを得なかった!

「この名前は傲慢すぎるな」秦玉は眉をひそめた。

彼はこの大門を見つめ、低い声で言った。「もしかして...この海島は実は沈んだ教派なのか?」

もしそうだとすれば、この教派は一体どれほどの年月存在していたのだろうか!

目の前の威厳に満ちた大門を見つめると、古めかしい気配が押し寄せてきた。

秦玉はこの屠仙教が一体どんな来歴を持つのか知らなかったが、これほど巨大な教派であれば、並々ならぬものに違いない。

秦玉は聖体術を使って肉身を守り、警戒しながらこの大門に向かって歩いていった。

大門がゆっくりと開かれ、衝撃的な光景が目に飛び込んできた。