秦玉は考える暇もなく、すぐに内丹を抜き始めた。
一つ、二つ、三つ...
無数の内丹が、秦玉によって空間神器の中に収められていった。
しかし、ここにある内丹はあまりにも多く、秦玉が術法を使っても、抜く速度は極めて遅かった。
丸一時間近くかかって、秦玉はこの海島の下から少なくとも数千個の内丹を抜き取った!
困ったことに、空間神器はすぐに容量不足になってしまった。
神器の中は、すでに内丹で一杯になっていた。
「くそっ、もったいない」目の前の数え切れないほどの内丹を見て、秦玉は心の中でやきもきした。
もしこれらの内丹を全て持ち帰ることができれば、もう霊気の心配をする必要はなくなるのに。
秦玉は必死に考えたが、どんな方法も思いつかなかった。
「もったいない、もったいない」秦玉はこの言葉を繰り返し呟いた。
秦玉は歯を食いしばった。空間神器に入りきらないなら、飲み込むしかない。飲めるだけ飲もう。
そこで、秦玉は内丹を抜き続け、一つ抜くたびに腹の中に詰め込んでいった。
同時に、秦玉は静かに真心法を運転し、霊気が体に与える圧力が大きくなりすぎないようにした。
二十個ほどの内丹を飲み込んだ後、秦玉はついに耐えきれなくなってきた。
彼は歯を食いしばり、無理をして腹に詰め込み続けた。
八千三十七個目の内丹を抜いた時、彼の目の前に突然、一つの大門が現れた!
この門は極めて巨大で、壮大無比だった。
大きな扁額は威厳を帯び、海底でひときわ異彩を放っていた。
扁額には大きな文字で「屠仙教」と書かれていた。
このような傲慢な名前に、思わず驚愕せざるを得なかった!
「この名前は傲慢すぎるな」秦玉は眉をひそめた。
彼はこの大門を見つめ、低い声で言った。「もしかして...この海島は実は沈んだ教派なのか?」
もしそうだとすれば、この教派は一体どれほどの年月存在していたのだろうか!
目の前の威厳に満ちた大門を見つめると、古めかしい気配が押し寄せてきた。
秦玉はこの屠仙教が一体どんな来歴を持つのか知らなかったが、これほど巨大な教派であれば、並々ならぬものに違いない。
秦玉は聖体術を使って肉身を守り、警戒しながらこの大門に向かって歩いていった。
大門がゆっくりと開かれ、衝撃的な光景が目に飛び込んできた。