八字髭の貪欲そうな表情を見て、秦玉も一瞬心が動いた。
屠仙教が当時の第一宗門だったと言う人は一人や二人ではない。もしここで機縁を得られれば、人生を変えられることは間違いない。
「じゃあ、早く出発しましょう。時間を無駄にしないように」外界を気にかけている秦玉は急かした。
八字髭は白目を向けて言った。「何を急ぐんだ。準備が必要だ。ここは屠仙教だぞ。触れてはいけないものに触れたら、ここで命を落とすことになる」
そう言うと、八字髭はポケットから次々と法器を取り出した。
これらの法器は非常に奇妙で、杵や鉢、そして密集した文字符号などがあった。
秦玉は興味を持って尋ねた。「これは何ですか?」
八字髭は答えた。「西洋仏教から手に入れたものだ。最も純粋な信仰の力が宿っていて、身を守るのに使える」