第615章 大能の死体

八字髭は手に鉢を持ち、そして秦玉に杵を渡した。

彼は手を振って言った。「行こう、出発できるぞ!」

秦玉もすでに待ちきれない様子で、八字髭の横について大股で歩き出した。

数歩進むと、八字髭は金色に輝く盤を取り出した。

その盤には同じように密集した文字が刻まれており、とても不気味で神秘的に見えた。

秦玉は疑問に思って尋ねた。「これは何ですか?」

八字髭は愛着を込めて言った。「これは考古学専用の神器だ。これがなければ、こんなに多くの宝物は手に入らなかったよ。」

「考古学の神器?」秦玉は頭を掻きながら言った。

「どこで手に入れたんですか?」

八字髭は少し得意げに言った。「これは私が作ったものだ。神盤と名付けてある。」

「自分で作ったんですか?」

それは秦玉を驚かせた。

この八字髭は見た目以上の人物だったようだ!

「さあ、もう話はいい。出発するぞ、私についてこい。」八字髭は言った。

秦玉は八字髭がこの分野の専門家だと知っていたので、余計なことは言わず、その後ろについて行った。

八字髭は片手に鉢を、もう片手に神盤を持っていた。

彼の歩みは極めてゆっくりで、一歩進むごとに手の神盤を見下ろしていた。

神盤には密集した文字があり、これらの文字は方向を示しているようだった。

二人が数百歩進むと、突然神盤の一つの文字が光を放ち始めた。

「やはり宝物があったぞ!」八字髭の目が一瞬輝いた!

彼は神盤が指し示す方向を見て、秦玉を引っ張って大股で進んでいった。

その文字の光はますます明るくなり、一つの石碑の前に来ると、八字髭は足を止めた。

「神盤の指示通りなら、ここだ。」八字髭は深い声で言った。

秦玉は周りを見回したが、この石碑以外には何もなかった。

そしてこの石碑も、意図的に置かれたというよりは、廃墟の残骸が地面に突き刺さったように見えた。

八字髭は周囲を見回し、地面に這いつくばって嗅ぎ、また石碑の前で注意深く観察した。

「この石碑を壊せ。」八字髭は言った。

秦玉は頷き、すぐに拳を振り下ろすと、石碑は音を立てて砕けた。

石碑を壊しても、現場に変化はなく、宝物も現れなかった。

「ここじゃない。」八字髭は眉をしかめた。

彼は再び地面に這いつくばって注意深く観察し、その後道具を取り出して地面に術符を描き始めた。