八字髭は手に鉢を持ち、そして秦玉に杵を渡した。
彼は手を振って言った。「行こう、出発できるぞ!」
秦玉もすでに待ちきれない様子で、八字髭の横について大股で歩き出した。
数歩進むと、八字髭は金色に輝く盤を取り出した。
その盤には同じように密集した文字が刻まれており、とても不気味で神秘的に見えた。
秦玉は疑問に思って尋ねた。「これは何ですか?」
八字髭は愛着を込めて言った。「これは考古学専用の神器だ。これがなければ、こんなに多くの宝物は手に入らなかったよ。」
「考古学の神器?」秦玉は頭を掻きながら言った。
「どこで手に入れたんですか?」
八字髭は少し得意げに言った。「これは私が作ったものだ。神盤と名付けてある。」
「自分で作ったんですか?」
それは秦玉を驚かせた。
この八字髭は見た目以上の人物だったようだ!
「さあ、もう話はいい。出発するぞ、私についてこい。」八字髭は言った。
秦玉は八字髭がこの分野の専門家だと知っていたので、余計なことは言わず、その後ろについて行った。
八字髭は片手に鉢を、もう片手に神盤を持っていた。
彼の歩みは極めてゆっくりで、一歩進むごとに手の神盤を見下ろしていた。
神盤には密集した文字があり、これらの文字は方向を示しているようだった。
二人が数百歩進むと、突然神盤の一つの文字が光を放ち始めた。
「やはり宝物があったぞ!」八字髭の目が一瞬輝いた!
彼は神盤が指し示す方向を見て、秦玉を引っ張って大股で進んでいった。
その文字の光はますます明るくなり、一つの石碑の前に来ると、八字髭は足を止めた。
「神盤の指示通りなら、ここだ。」八字髭は深い声で言った。
秦玉は周りを見回したが、この石碑以外には何もなかった。
そしてこの石碑も、意図的に置かれたというよりは、廃墟の残骸が地面に突き刺さったように見えた。
八字髭は周囲を見回し、地面に這いつくばって嗅ぎ、また石碑の前で注意深く観察した。
「この石碑を壊せ。」八字髭は言った。
秦玉は頷き、すぐに拳を振り下ろすと、石碑は音を立てて砕けた。
石碑を壊しても、現場に変化はなく、宝物も現れなかった。
「ここじゃない。」八字髭は眉をしかめた。
彼は再び地面に這いつくばって注意深く観察し、その後道具を取り出して地面に術符を描き始めた。