第616章 骨を煉器に

この二筋の金色の光は、最も純粋な霊力から生み出されたもので、その威力は無双と言えるほどだった!

「ドーン!」

しかし、結果は秦玉の想像とは全く異なっていた!

この首なし巨漢は、その金色の光を直接粉砕し、一歩も足を止めることはなかった!

「くそっ!」秦玉は思わず罵声を上げた!

まだ我に返る間もなく、その首なし巨漢は既に彼の傍に迫っていた。

その強靭な肉身が、秦玉の体に激しく衝突した。

秦玉は聖体術を纏っていたにもかかわらず、直接吹き飛ばされ、身を包む金色の光は爆散した。

秦玉は苦痛に耐えながら地面から這い上がり、胸を押さえながら、五臓六腑が衝撃を受けたような感覚に襲われた。

まるで列車に轢かれたような感覚だった!

「何なんだこいつは...」秦玉は思わず驚きの声を上げた。

この首なし巨漢と比べれば、閆帰一の黒金石など物の数にも入らなかった!

「道友よ、お主の混沌体もたいしたことないな」遠くから、八字髭が笑みを浮かべながら言った。

秦玉は彼を睨みつけ、言い返した。「人のことを言える立場じゃないだろう。お前がやってみろよ!」

この瞬間、秦玉は自分と大能の境との実力差を痛感した。

肉身だけでも、一人の武侯では太刀打ちできるものではなかった。

「ドンドンドン!」

その首なし巨漢が再び秦玉に向かって突進してきた。秦玉はもはや隠す必要もないと判断し、すぐさま青銅剣を握り、太清九斬の第三斬を繰り出した!

空中に巨大な剣の光が現れ、首なし巨漢の体を横切った!

「カン!」

耳をつんざくような大音が響き、剣の光が彼の体を横切ったが、わずかな白い跡を残しただけだった!

「くそっ...」これで秦玉は完全に動揺した。

太清九斬の第三斬が、たった一筋の白い跡しか残せないとは?

これはどんな肉身なのか?恐らく現代の兵器でさえ傷つけることはできないだろう。

「道友、逃げろ!奴がまた来るぞ!」八字髭が遠くから叫んだ。

秦玉は歯を食いしばり、しばし考えた後、五岳の尊山を召喚した。

「ゴロゴロ...」

五岳の尊山は轟音とともに空中に現れた。

秦玉の術法の加護の下、五岳の尊山はどんどん大きくなり、首なし巨漢の上空に浮かんだ!

「鎮圧!」

秦玉の雄叫びとともに、五岳の尊山は首なし巨漢めがけて激しく押し下ろされた!

「ドーン!」