第650章 怒れる秦玉!

牢獄の奥深くでは、秦玉は顔若雪を救い出すことなど到底できなかった。

さらに、その牢獄は全て黒金石で造られており、破ることは不可能だった。

そのため、秦玉にとって、今回が最高の機会かもしれなかった。

京都武道学院内。

顔如雪は円壇の上に吊るされ、彼女の体には管が挿し込まれ、周囲には光が波打っていた。

璩蠍は広場の中心に立ち、静かに黒袍の人の到来を待っていた。

彼は数名の黒金袍を配置し、その中には閆帰一も含まれていた。

黒袍の人を捕らえるため、璩蠍は大金を投じていた。

「璩会長、来ましたよ」そのとき、一人の黒金袍が璩蠍の横に来て小声で告げた。

璩蠍は軽く頷き、「入れなさい」と言った。

しばらくすると、各世家の若様たちが次々と会場に入ってきた。

先頭を行くのは、まさに顔錦尭だった!