第671章 傲慢な葉青!

秦玉から放たれる気迫に、璩蠍は一瞬恐怖を感じた!

そして手すりが平らに打ち潰されたのを見て、皆は息を飲んだ!

全員がこの光景を呆然と見つめ、一時誰も言葉を発することができなかった。

誰も信じられなかった。秦玉のこの一撃で、手すりが曲がってしまうなんて!

「も...もういい」璩蠍は冷や汗を拭いながら、手を振って顔若雪への拷問を止めるよう指示した。

二人は急いで術法を解除し、顔若雪の体に付けられていた管からの光も消え始めた。

秦玉は氷のように冷たい瞳で、璩蠍を冷ややかに見つめていた。

その眼差しは恐ろしく、璩蠍でさえ冷や汗が止まらなかった!

「いけない、この者は早急に始末せねば!」璩蠍は心の中で狂ったように叫んだ!

その一瞬、璩蠍は死の気配を感じたのだ!

彼は一言も発せず、部下を連れて部屋を出て行った。

秦玉の周りに漂う冷たい気配は徐々に消えていったが、その表情の冷たさは、まだ誰も近寄れないほどだった。

しばらくして、ようやく誰かが言った。「お前のその一撃...恐ろしいな。この手すりが曲がったのは初めてだ」

秦玉はその者を一瞥したが、何も言わなかった。

先ほどの怒りは、秦玉の自制心を失わせそうなほどだった。

そしてその怒りは、彼に不思議な力を与えた。

この感覚は、初めてではなかった。

以前、燕江と対峙した時にも、同じような爆発があった。

「若雪、大丈夫か?」秦玉は顔若雪の方を見た。

顔若雪は首を振り、なんとか笑顔を作って言った。「大丈夫...」

二人の言葉は、まるで臨終の言葉のように、悲しみに満ちていた。

周りの人々も、秦玉を慰めていた。

「来世では、また立派な男になれよ!」皆がそう言った。

秦玉は一人一人に礼を言い、その後は静かに京都武道協会の裁きを待った。

十数分後。

璩蠍は二人の紫袍を連れて入ってきた。

「秦玉、時間だ。この世界にさよならを言え」璩蠍は冷たく言った。

秦玉は地面から立ち上がり、冷たい目で璩蠍を見て言った。「璩蠍、言っておく。若雪が受けた苦しみは、お前に百倍千倍にして返してやる」

璩蠍は嘲笑おうとしたが、なぜか言葉が喉に詰まった。

結局、璩蠍はただ冷たく鼻を鳴らし、手を振って「連れて行け」と命じた。

牢獄の門が開き、二人の紫袍が秦玉の肩を掴んで、牢獄の外へと向かった。