この牢獄に使われている材料は、黒金石ではなく、黒金石よりもさらに堅固な真岩だった!
この材料は、まさに天地の至宝と呼ぶべきもので、その堅固さは黒金石をはるかに上回っていた。
その上、秦玉はこの牢獄の四方に武聖の器が掛けられていることを知った。
だから、強引に救出するのは、そう簡単ではない。
「あの二体の男の死体を蘇生できれば、問題ないはずだ」秦玉は心の中で思った。
「そうだ、あの大門が見えるか?」その時、傍らの者が言った。
秦玉は彼の視線の先を見て、頷いて言った:「ああ、聞いたことがある。あの大門の中にはもっと強い者が閉じ込められているそうだ」
「その通り、あの中に閉じ込められている者は、武聖か、武聖に近い者だと言われている」
これを聞いて、秦玉は目を見開いた。
「京都武道協会が、本当に武聖を閉じ込められるのか?」秦玉は思わず唾を飲み込んだ。
傍らの者は笑って言った:「忘れるな、この京都武道協会は長年存在している。今は武聖は確かに稀少だが、百年前はどうだった?」
「あの時代の京都武道協会の力はもっと強大だったんだ」
秦玉は眉をしかめて言った:「つまり...あの中にいるのは百年前から閉じ込められている人々なのか?」
「その通り!もちろん、これは我々の推測に過ぎないがな」
秦玉は思わず表情を引き締めた。
武聖までも閉じ込められているとなると、この京都武道協会の実力は、そう簡単なものではないだろう。
外界。
璩蠍はオフィスに座り、書類の発行を待っていた。
十数分後、夏航が外から入ってきた。
彼は手にした書類を璩蠍の前に置き、言った:「書類が下りました」
璩蠍は目を輝かせ、急いで書類を手に取り、注意深く読み始めた。
「ついに下りたか!」璩蠍は深く息を吸い込み、口元には冷笑が浮かんだ。
彼はその書類を夏航に投げ渡し、言った:「すぐに実行しろ、時間を無駄にするな」
夏航は口を開きかけた。時間を引き延ばしたかったが、璩蠍に疑われるのを恐れた。
そのため、夏航はただ頷いて言った:「分かりました」
璩蠍のオフィスを出た後、夏航の眉間の皺はさらに深くなった。
あっという間に数日が過ぎたが、閉じ込められている秦玉からは何の動きもない。
彼の計画は一体何なのか?そしてどうやって脱出するのか?