これは韓威の顔色を一変させた!
秦玉の手は鉄のペンチのように、韓威の拳を強く掴んでいた!
韓威は全力を尽くしても、少しも振り払うことができなかった!
「お前...お前はもう廃人のはずだろう?!」韓威は恐怖に震えながら言った。
秦玉は口を開き、白い歯を見せた。
「確かに今の私は重傷を負って、気力も衰えている。だがそれでも、お前のような輩に侮られる存在ではない」秦玉は極めて明るく笑った。
そしてこの明るい笑顔は、韓威の心に消えない影を残した!
「くずはくずだ。私が重傷を負っていても、お前は私の相手にはならない」秦玉は冷笑した。
「お前...離せ!」韓威は恐怖に叫んだ!
秦玉は無視して、冷たく言った:「私を跪かせる? 分不相応だ!」
秦玉の一声と共に、彼は足を上げて韓威の脛を蹴った!
巨大な力で、韓威は「ドサッ」と地面に跪いた!
韓威が必死に立ち上がろうとした時、秦玉は手を上げて韓威の肩を押さえつけた!
圧倒的な力が一気に押し寄せてきた!
韓威は両肩に山のような重みを感じ、身動きが取れなかった!
この屈辱に、韓威は顔を真っ赤にした!
秦玉を辱めに来たのに、逆に秦玉に辱められるとは!
「どうしてこんなことに...」韓威は顔を歪め、心の底から苦しんだ!
気力の衰えた秦玉相手でも、自分にはもう反撃の余地がないのか?
かつて自分の足下で這いつくばっていた虫けらが、どうしてここまで成長したのか?!
「私を跪かせたいんだろう?」秦玉は冷笑した。
「お前...離せ!」韓威は必死にもがいた。
「いいだろう」秦玉は手を離した。
韓威はこの機会を掴み、急いで立ち上がって逃げようとしたが、秦玉に背後から尻を蹴られた。
韓威が這い上がる前に、秦玉はすでに手を伸ばし、韓威の首を掴んで宙に持ち上げた。
「私をくずと呼んでいたな?今はどうだ?」秦玉は冷たく言った。
「私の気力が散り散りになっていても、お前は私の相手にならない。これがお前の誇りか?はっ、私たちのどちらがくずなのかな?」秦玉は眉を上げて言った。
巨大な恥辱感に、韓威は生きた心地がしなかった!
今日、韓威は完全に面目を失った!
遠くにいた顔若雪の顔にも、驚きの色が浮かんだ。
彼女は、秦玉がここまで成長しているとは思わなかった!