八字髭は不満そうにぶつぶつ言った。「そんなに急ぐのか?こんなに遠くまで来たんだから、少しは食事をさせてくれてもいいだろう」
「食事なんかしてる場合じゃない。用事が済んだら、好きなものを奢ってやる」秦玉は八字髭を引っ張りながら言った。
八字髭はまだ不機嫌そうに言った。「はぁ、食べないと仕事する元気も出ないよ…」
「あの仮面を見たくないのか?」秦玉は白い目を向けた。
その話題が出た途端、八字髭は急に元気になった。
彼は手を振って言った。「いいよいいよ、食事はいい。出発だ出発!」
そうして、秦玉は八字髭について、その日のうちに碧月山荘を離れた。
秦玉が去ってまもなく、京都武道協会の紫袍と、各世家から派遣された人々が碧月山荘に到着した。
山荘内には、極めて厳かな雰囲気が漂っていた。