「般若尺を知っているとは?」秦玉は手の中の定規を振りながら、驚いて言った。
韓修の眉も思わず寄せられた。
武聖の器は最重要なもので、各世家にとっても極めて重要な物だった。
通常、武聖の器は家から持ち出すことはなく、重要な時以外は決して使用しない!
しかし誰も、秦玉が武聖の器を持っているとは思わなかった!
「さあ、その壊れた弩を見せてもらおうか」秦玉はにやにやしながら言った。
敖斬は酷く不愉快な表情を浮かべ、もはや攻撃する意思すら失っていた。
「お前の弩は地階武器じゃなかったのか?なぜ隠すんだ?」秦玉は意地悪く尋ねた。
敖斬は冷たく言った:「般若尺は京都武道協会の物だ、お前は...」
「今は俺のものだ」秦玉は手の中の般若尺を握り、軽く前に振った!
恐ろしい武聖気息が、たちまち広がっていった!