その夜、八字髭は碧月山荘を離れ、陣台を設置する材料を探しに行くと言った。
一方、秦玉は碧月山荘で待機していた。
翌日、秦玉は小魚を連れて、碧月山荘の霊泉の近くへ向かった。
ここは、かつて聖儒門の拠点であり、今でも数名の武者が修行している場所だった。
「あれが霊泉だ」秦玉は指さした。
小魚は頷いて言った。「知っています。でも霊泉は私の修行には何の効果もありません」
秦玉は黙ったまま、空間神器から棺桶を取り出し、小魚の前に置いた。
「これで修行できる」秦玉は棺桶を指さした。
棺桶からは陰気が漂い出ていた。
その陰気は天地を覆うほどで、瞬く間に周囲の温度を下げた。
霊泉の近くで修行していた武者たちも、思わず身震いした。
「濃い陰気ですね」小魚は眉をひそめ、少し不快そうな様子を見せた。