小魚の近くまでやってくると、彼女の体から白い気が立ち上っているのが見えた。
この陰気は寒々しく、その通り道には草一本も生えていなかった。
周囲の木々は急速に衰え、その陰気はなおも四方に広がっていた。
秦玉は顔色を変えた。この気が碧月山荘全体に広がれば、それは間違いなく災難となるだろう!
そこで、秦玉は急いで前に踏み出し、手を上げて幾筋もの金芒を放ち、この気の拡散を防いだ。
その気の侵食力は極めて強く、秦玉の金芒さえも幾分か暗くなってしまった。
「恐ろしい気だ」秦玉は眉をひそめた。
彼の体は少しの不快感を覚え、まるでこの気に飲み込まれそうだった。
周りの元々青々としていた木々は、今や衰退の一途を辿っていた。
「轟!」
この時、小魚の体からまた恐ろしい気が爆発的に放出された。