京都武道協会がどれほどの力を持っているのか、誰も知らない。
しかし、皆の心の中には共通の認識があった。
それは武道の力に関して言えば、京都武道協会に匹敵する者はいない、たとえ京都の各世家でもそれは同じだということだ。
そして京都武道協会が京都の各世家を警戒するのも、純粋に彼らの資本と人脈の力があるからに過ぎない。
...
秦玉と八字髭たちは、しばらくの間、唐家に留まることになった。
唐家の助けがあれば、秦玉は安心して閉関修行に専念できる。
庭の周りは人気のない山林が広がっていた。
山林は静寂に包まれ、時折そよ風が吹き抜け、木々の葉が揺れる音が響いた。
秦玉は空間神器から氷心と万年薬材を取り出し、自分の前に置いた。
「長い間抑制してきたが、今この万年薬材を加えれば、直接武侯後期に踏み込めるかもしれない」と秦玉は深い声で言った。
これまでの経験から、秦玉は自分の修行に必要な霊気が他の人よりもはるかに多いことを徐々に理解していった。
そのため、これほどの宝物を持っていても、秦玉は多くを望むことはできなかった。
「この万年薬材は、やはり煉丹に使うのが良さそうだ」と秦玉は心の中で思った。
彼が意識を集中すると、竜の像が彫られた薬鼎が彼の前に現れた。
この薬鼎は、かつて閣主が秦玉に贈ったものだった。
「万年薬材...少なくとも天階丹薬を製造するのに使うべきだ」と秦玉は低い声で言った。
彼は軽く目を閉じ、丹方を探し始めた。
数分後、秦玉は「紫金丹」という名の丹方を選んだ。
この丹薬は薬材の霊気を最大限に引き出し、さらに霊気と人体との相性を確保できる。
「一株の万年薬材から少なくとも十個の紫金丹が作れるはずだ」と秦玉は心の中で考えた。
彼は万年薬材を薬鼎の中に入れ、その後、手のひらに紫色の霊火を灯した。
秦玉は指をはじき、その火を薬鼎の中に投げ入れると、たちまち薬鼎の中で激しい炎が燃え上がった。
秦玉は目を細め、息を整えながらこの火を操り、すべての神識を煉丹に集中させた。
万年薬材は霊火の働きによって少しずつ溶け、薬液となっていった。
濃厚な薬液は心を癒す香りを放ち、その香りは薬効が失われないよう薬鼎の中に封じ込められた。
あっという間に三日が過ぎた。
三日後、突然空に異象が現れ、奇妙な雲が次々と高空に浮かんだ。