恐ろしい気勁が秦玉を中心に四方へと広がっていった。
秦玉から放たれる極寒の殺気を感じ取り、皆の表情が一瞬変化した。
「さすがは秦玉、その名に恥じないな」と誰かが冷ややかに言った。
「京都武道協会を悩ませる者だけあって、並の者ではないわけだ」
「まずは俺が相手になってやろう!」誰かが冷笑し、秦玉の頭を掴もうと手を伸ばした!
秦玉は冷たい目で相手を一瞥し、素早く拳を握り締め、轟然と打ち出した!
金色の拳の光が天地を覆い、まるで金色の太陽のように空一面に広がった!
「轟!」
拳がぶつかった瞬間、攻撃を仕掛けた武侯は吹き飛ばされた。
彼の手の骨は即座に折れ、気勁は更に彼の胸を陥没させた!
「ぷっ!」
攻撃者は口から鮮血を吐き出し、立ち上がろうとしたが、胸が完全に崩壊していることに気付いた!