第799章 薛家の老祖

翌日の昼時。

秦玉がまだベッドで目を閉じて休んでいると、ドアの外からノックの音が聞こえた。

ドアを開けると、薛玉芝が入り口に立っていた。

「薛おばさん」秦玉は急いで彼女を迎え入れた。

薛玉芝は軽く頷き、朝食を持って秦玉の向かいに座った。

「まず朝食を食べましょう」と薛玉芝は言った。

秦玉も遠慮せず、すぐに弁当を開けた。

「今日来たのは、良い知らせがあるからよ」と薛玉芝は笑顔で言った。

秦玉は目を輝かせ、急いで言った。「薛おばさん、お話しください」

薛玉芝は笑って言った。「私たち数人で相談した結果、武聖の力をあなたの体内に注入することに決めたわ」

「ありがとうございます、薛おばさん!」秦玉は大喜びで、急いで立ち上がって感謝の言葉を述べた。

しかし薛玉芝は笑って言った。「感謝するなら閣主に感謝しなさい。彼女があなたの保証人になってくれたから、私たちもあなたを信用したのよ」