双方の気炎が急速に高まり、ついに、秦玉の拳が先に握り締められ、金色の光が瞬時に爆発した!
半歩武聖である顧星河はもちろんこの細部を見逃さず、すぐに手のひらを上げて迎え撃った!
「ドーン!」
爆発音が、たちまち京都武道協会全体に響き渡り、まるで大地震が起きたかのようだった!
「ドンドンドン!」
顧星河は連続して三歩後退し、ようやく体勢を立て直した!
一方、秦玉は気炎が少しも衰えることなく、その厚みは人を震え上がらせるほどだった!
シーッ!
周りの人々はこの状況を見て、思わず冷気を吸い込んだ!
顧星河が負けた?!
単純な衝突だけだったが、それでも二人の実力差は明らかだった!
顧星河の表情は一層険しくなり、冷たく秦玉を見つめながら、目を細めて言った。「確かに実力はある。だがそれがどうした!」
顧星河が再び動こうとした時、彼の傍らにいた三人の老人が、顧星河を制止した。
その中の一人が顧星河の耳元で小声で言った。「顧若旦那、この者には武聖の力が宿っています。戦ってはいけません。お父上の言いつけを忘れないでください。」
「そうです。それにここは京都武道協会の重要な場所です。ここで戦えば、この場所が破壊されてしまいます。」
顧星河は眉をしかめ、心には不満が残るものの、諦めることにした。
彼は冷たい目で秦玉を見つめ、言った。「小僧、顔若雪を返すのが賢明だ。さもなければ後悔することになるぞ!」
秦玉は冷ややかに笑って言った。「顧星河、お前が来てくれて、本当に嬉しい驚きだ。」
顧星河は秦玉の言葉の意味が分からなかったが、深く考えることもしなかった。
顧星河は秦玉を無視し、夏航に向かって言った。「よし、全員ここから出て行け。」
しかし夏航は眉をしかめて言った。「顧若旦那、私は既に彼らと約束をしました。今になって反故にすれば、信用を失うことになりませんか?」
顧星河は苛立ちながら言った。「私が言うとおりにすればいいんだ。」
夏航は諦めきれず、さらに続けた。「顧若旦那、よくお考えください。この方々は皆、京都の一流世家の子弟です。彼らの機嫌を損ねれば、あなたにとって良いことはありません。」
これは事実だった。現代社会において、その社会のルールに従わなければならない。
たとえ第二の秘境から来た者でも、例外ではない。