第18章 教師に懲らしめを

寺田芽が話そうとしたとき、藤本凜人はすでに眉をひそめていた。「どんな特別な方法だ？」

家庭教師はため息をついた。「坊ちゃまは生まれつきの自閉症で、話すのが苦手で、コミュニケーションもわかりません。このままでは遅れてしまいますから、特別な治療を受けるか、特殊学校に行かせるのがいいと思います」

言い終わると、彼女の目が輝き始めた。

坊ちゃまが特殊学校に行けば、精神的な問題があると断定でき、将来の人生も台無しになる！

寺田芽：「？？」

この先生はひどすぎる！

彼女は藤本凜人を見た。もしパパが同意したら、このパパを認めず、ママに兄を連れて虎口から逃げてもらおう。

ふん。

藤本凜人の表情が一瞬で暗くなった。彼は厳しい声で叫んだ。「建吾に問題はない。特殊学校は必要ない。あなたが教えられないなら、別の人を雇う！倉田！」